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孤独死があった家は売却処分できるのか

孤独死のあった家は売れるのか?

 孤独死があった家は、今後も親族が住んで使い続けることは考えにくく、何とか処分しようと考える方が多いです。

しかし、その家の中で人が亡くなっていれば、何も起きていない家よりも売りにくいのは容易に想像できるはずです。

では、実際のところ、孤独死があった家は売却(処分)することは可能なのでしょうか。

当事務所では、過去に何度も心理的瑕疵がある家(孤独死・自殺・火災など)の売却処分を取り扱ってきていますので、実務的なところまで熟知しています。

過去の経験則に照らしながら、買い手が見つかりにくいと耳にする孤独死があった家の売却について解説していきたいと思います。

 

孤独死があった家でも売却をすることは可能です

 結論から申し上げてしまいますが、孤独死があったとしても売却処分をすることは可能です。その事実を持って売却不可となることはありませんので、ご安心ください。

ですが、自宅内で何も起きていない家よりも、売りにくく、売却価格にマイナスの影響を与えることは否めません。

また、都内や人気エリアであれば、孤独死があった家であっても買い手を見つけることができると思いますが、地方や田舎でそもそも売りにくいような物件の場合だと、さらに買い手を見つけることが困難になってしまうことがあります。

つまり、孤独死があったとしても売却はできるが、売値が下がったり、買い手を見つけるのに時間がかかってしまうことを予め知って理解をしておくことが重要となります。

建物を解体して売れば孤独死を告知しなくてもいいの?

 孤独死があった家を売る場合には、買主へ事実を告知して売らなければいけないことはご理解いただけるかと思います。
では、その孤独死があった建物を取り壊ししたうえで売却すれば、孤独死の事実を告知する必要がなくなるのでしょうか?

答えは、孤独死があった建物を解体して更地で売却する場合であっても、孤独死の事実を告知しなければいけません。

たしかに建物自体は存在しませんが、その土地のうえで孤独死があった事実は消えないからです。

売主としては、なるべく告知をせずに市場価格で売りたいと思う気持ちもわかりますが、買主の立場になって考えれば、やはり事実の告知は避けられないと考えるべきです。

なお、建物を解体することで購入希望者の心理的な躊躇いが薄れますので、家が現存するままよりは更地にして売り出しをした方が買い手は見つけやすくなるものと考えられます。

事故物件となった建物を解体して更地にして売却する方法についてはこちらの記事が参考になると思います。≫事故物件を取り壊して更地で売る

発見の状況に応じて売りやすさが異なる

 孤独死は発見の状況が個々に異なります。

当たり前ですが、孤独死があって1日で発見された場合よりも1ヶ月後に発見された方が状況は悪化します。

発見までにどれくらいの期間がかかったのか、季節は暑い時期なのか寒い時期なのか、見つかった時に近隣でどれほどの騒ぎになったのか。

孤独死の発見状況によって売りやすさが変わってくることは留意してください。また、某事故物件サイトに掲載されているかどうかも売りやすさに影響を及ぼします。

買主側から死体検案書などの提出を求められることはさすがにありませんが、事実に即した告知をしておくべきなのは間違いありません。

孤独死・自殺・他殺があった物件売却の実務

 若干話がそれてしまいますが、孤独死以外の事実での売却についても触れておこうと思います。(当事務所では孤独死と自殺は過去何度も取り扱っていますが、他殺はありません)

孤独死・自殺・他殺、この3つの事実があった家の売却についてですが、孤独死であれば売りにくさに大きな影響を与えないものの、自殺や他殺では一気に売却が難しくなってしまいます。
事故物件の種類(孤独死・自殺・他殺など)

人は病死や自然死であれば致し方ないものと考えるものですが、自殺や他殺は故意的に死を招くものですから買い手は非常に大きな嫌悪感を抱きます。

買った後に近隣から変な目で見られてしまうから買いたくないと言われる方もいれば、非科学的な話ですが怨念や霊を感じて嫌だと言う方もいます
もし、自殺や他殺のような事件があった家を売却しようと考えているなら、家を更地にする等の対策を検討された方がいいのかもしれません。

まとめ

 孤独死があったとしても売却することはできますから安心してください。

ですが、何も起きていない家よりも売却が難しいことは実務的にみても当然です。孤独死の状況から相場や価格の妥当性を見極めながら、買い手を探していくのが売却処分への一番の近道だと思います。
事故物件でも売れるか

孤独死があった家を売るなら、過去に何度もそういった事案を取り扱った専門家へ相談をするのが一番です。
当事務所では、孤独死の相続手続きから家の売却まで、まとめてお引き受けすることができる事務所ですので、もし孤独死があった家の売却まで任せられる専門家をお探しでしたら、ぜひ当事務所までご相談いただければと思います!

なお、「相続の基本」「不動産売却」「孤独死の相続」についてもっと詳しく知りたい方は、当サイト内の全ての記事を網羅したこちらをご覧ください。ご自身の知りたい情報がきっと見つかると思います。↓↓

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