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目 次
≫ 心理的事故物件は4種類に分かれる
①孤独死
②自殺
③他殺
④事件
≫ 心理的事故物件で圧倒的に多いのは孤独死
≫ 買い手を見つけにくいのは?
≫ 事故物件検索サイトに掲載されやすいのは?
≫ 心理的事故物件の種類まとめ
未婚率の高まりや出生率の低下といった社会的な要因が関わってきますが、孤独死の件数は毎年増加を続けています。
また、よく勘違いされる方がいらっしゃいますが、「離れて暮らしている子供がある日に実家へ訪れたら親が何日も前に病気が亡くなっているのが発見された」これは、孤独死に含まれることになりますから事故物件に該当します。
身寄りがあったとしても、家の中で看取られることなく亡くなっていれば、これは孤独死になりますので、事故物件として処理方法を検討していかなけれないけません。
≫病死の孤独死は事故物件に該当するか
事故物件を多く取り扱ってきた当事務所の経験則でお話をしますと、心理的事故物件の中で最も多いのは孤独死です。
全体的な割合でいうと、9割以上は孤独死で、残りが自殺・火災などの事件性のあるものといった感じでしょうか。
当事務所には孤独死が発生した相談が多く寄せられます。孤独死の発生件数は、実は正確な統計が出ていません。
実際のところ、国が把握しているよりも相当多くの数が発生しているものと思われます。
私たちは、いくつもの孤独死の現場を見てきていますが、ご高齢な方で身の回りのことができなくなったまま亡くなった部屋の中は悲惨なものです。
≫孤独死で多い死因と発生原因
心理的事故物件の中で、買い手を見つけることが困難な種類はどれでしょうか。
孤独死は、そもそもの死因が突発的な病気ですから、実はそこまで買い手を見つけることが難しくありません。
反対に、人の手によって故意的に「死」の結果を生じさせるような、自殺や他殺だと買主を探すことが一気に困難なものになります。
人それぞれ感じ方や考え方が異なりますが、その家の中に怨念が残ってしまうような亡くなり方をしたようなものは、一般的に売却が難しくなると考えて差し支えありません。
≫孤独死があった家は売却処分できるのか
ご存知の方も多いかと思いますが、インターネット上には「事故物件検索サイト」というものが存在しています。このサイトには、事故物件で起きた事件や事故の状況が掲載されています。
すべての事件等が漏れなく載っているわけではないようですが、それでもかなりの事故物件の数が載っています。
このサイトに載る事故物件は、サイト運営者がひとつひとつ調べて掲載しているのではなく、事件を知った一般ユーザーから寄せられた情報をもとに事故物件の概要が掲載されています。
つまり、近隣住人やニュースを見たユーザーの情報が主になりますので、事件性の高い事案の方がサイトに掲載される可能性が高いです。
よって、近隣住人に広く知られてしまうような他殺や火災で人が亡くなったような場合だと事故物件検索サイトに掲載される可能性が高く、親族しか死因がわからないような孤独死の場合には事故物件検索サイトに掲載される可能性が低くなります。
なお、自殺の場合だと、自宅内で死亡したような服毒自殺や首吊り自殺のケースではサイトに掲載されないこともありますが、飛び降り自殺のように第三者の目に触れるようなケースだとサイトに掲載されることが多いようです。
≫事故物件のことを近所に知られたくない
◇事故物件検索サイトに掲載されるのはマイナス効果
もしご自身がこれから事故物件を売却しようと考えられているなら、事故物件検索サイトに掲載されているのか確認をしておくべきです。なぜなら、そのサイトに掲載されてしまうと余計に売りにくい物件となってしまうからです。
事故の状況が誰にでも簡単に閲覧できてしまうと、買った後も周りからその家であったことが近隣にわかってしまいますので、周りの目を気にした購入検討者の購入意欲を削ぐことになってしまいます。(誰だって事故物件に住んでいると知られた状況でそこに住み続けるのは嫌なはず)
また、事故物件を売りに出す場合「告知事項アリ」の売り物件としてポータルサイトからの反響を待つことになるかと思いますが、興味を持った方が事故物件検索サイトで調べて、すぐに事故の状況をすることができてしまいますので、不動産屋への反響率も減ってしまいます。
いずれにせよ、事故物件検索サイトに掲載されるのはマイナス効果しかありませんので、自分でも先に調べておくことべきなのは間違いありません。
ここまで解説をしてきたように、心理的事故物件には種類があります。
事故物件検索サイトに掲載されるような事案が発生した場合だと売却が難しくなるでしょうし、孤独死のように近隣の人達に知られる可能性が低いものだとそこまで買い手を見つけにくいものにはなりません。
当事務所の経験則から申し上げると、「孤独死ならいいけどそれ以外の死因だと購入したくない」と言う買主が非常に多かったです。
もし自分が売却したいと思っている事故物件が孤独死以外の場合なら、売却できるまで非常に大変な道のりになることは覚悟をした方がいいのかもしれません。場合によっては、リフォームや建物取り壊しの方法も検討していくことになります。(参考記事:事故物件をリフォームして売る、事故物件を取り壊して更地で売る)
前述したように当事務所の相談事例の中で孤独死のケースが圧倒的に多いです。病死や自然死がそもそも事故物件に該当するか疑問が生じる方もいるかと思いますので、次の記事では、その点について解説をしていきます。
なお、「相続の基本」「不動産売却」「孤独死の相続」についてもっと詳しく知りたい方は、当サイト内の全ての記事を網羅したこちらをご覧ください。ご自身の知りたい情報がきっと見つかると思います。↓↓
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≫自宅内の遺品整理
≫自宅の売却処分or賃貸解約
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≫孤独死の定義・データ
≫孤独死で多い死因と発生原因
≫孤独死の発見から葬儀まで
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